深い霧の中に佇んでいるようだ。舵を失った船舶のように、我を忘れ、方向性を失い、過去も未来も関係ない。
それは、ただ不気味に微笑み、暗闇、いや違う霧だ。無限に展開される底なしの霧の中だ。無数/無限に意思を飲込み自らを絶対的存在として認識する増殖物体(エイリアン)である。 そこでは全てが停止する。そう簡単には脱出できそうにない。羅針盤を剥奪されたものにとって、意思/意欲/存在理由、そんなものは関係ない未知の領域なのである。 ただ微かな心地よい低音だけが自らを潤す。神すら畏敬の念の対象とされないのだ。
by en_plus
| 2007-08-24 04:28
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